拘束の日々



この世の中は 私を拘束するもので溢れきっている
人権や平等 法律や憲法 他人からの視線と思考
それらは私を拘束する
まるで頑丈に作られた鎖が 私の身を締め付けているようだ

私を拘束するものが溢れるこの世界
だけどそんな世界の中で 私は生きている
多分、この世界の中でないと生きていけないのだろう
なぜなら私の体はもう
拘束されないと生きてゆけない体になっているのだから
もし拘束から解き放たれたとしても
最終的に自分で自分を拘束して 最初と変わりはなくなるか
次々と生み出される欲望と欲求によって
私は暴徒化して この手を汚れに染めてしまう
そうこの世の中で殺人などの犯罪を起こす 殺人犯のように

  だからもう 私はこの世界から出ることが出来ない
いや 私はこの世界から出たくない
重くて 黒くて 私の悪き心の身動きを封じる鎖がない世界など
そんな世界にいる私など私ではない

拘束されし日々
それらは知らぬうちに今を生きるために大切なものになっている
完全なる自由
それを得るということは 自らの命を悪魔に預けるのと同じこと
今ある自由
それは今ある鎖をゆるめるだけで その中にも数多く鎖が巻かれている
人間
まるでそれは、たった一人で自由に行動することの出来ないメダカのよう―――




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