終わりのあとに


   
孤独な日々
周りから注がれる冷たい視線
いつまでも苦しみ 悲しみに浸っている
手首には切り傷 血まみれの壁と床
誰か僕を殺して この苦しみから解き放って
そう思いながら持つ
怪しく光る鋭い刃(やいば)を

助けのない この孤独な気持ち
僕は死を望んでいる
この世界から この醜い人間から
僕は逃げ出したい
心の奥底からそう思う
この怪しく光る刃で
誰か僕の胸を突き刺して

冷たい風 月明かりが辺りを照らす森の中
木の枝に吊るされた縄 それを首にくくり付けた僕
足元には木の枝 今にも倒れそう
これで死ねる この苦しみから解き放たれる
目から理由のわからない涙
遠くから聞こえる犬の雄叫び

誰もいない 暗いくらい森の中
僕はやっと死ねる
この世界から この醜い人間から
やっと逃げ出せる
そして倒れた一本の枝
徐々に絞まる縄 だんだんと気が遠くなっていく

ああ これで僕は終わることができた
他人の力を使うことなく 自分の力で
僕は終わることができた
でも心に残る 哀れさと孤独感が
友達や恋人と遊びたかった願望が
母のやさしかった笑顔が―――――




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