思う。故に、存在するということ　　〜哲学者 R・デカルトの言葉より〜


　　　
あなたは生きている
強く打つ胸の鼓動に
いろんな事を考え 動いているから

わたしは死んでいる
胸の強い鼓動はなく
いろんな事を考え 動くことが出来ないから

君も死んでいる
胸の強い鼓動はあるけれど
自分でいろんな事を考え 動こうとしないから

死のうとしている人
君はまだ生きている
死への恐れと この世への怒りを抱いているから
死ねば思うということをなくし
存在も消える
だから死ぬ

「私は思う。故に、私は存在する。
私は思わない。故に、私は死んでいる。
だから私は思う。この世で生きていくために。」

もうひとりのわたし
わたしの中で生きている
あなたはけして強い胸の鼓動を持っているわけではない
だけどわたしの中でたくさんの事を考え 表のわたしへと教えてくれる
だからわたしの中のわたしは
生きている
立派に生きている
彼女のおかげで
今のわたしがいる

あなたは思う
自分は生きているのか
死んでいるのかを
あなたは問いかける
あなたは人か それとも幻かを