私を心配しないで・・・


　　　
苦しいよ。
涙が止まらない。
訳の分からない涙が、
絶えなく流れてくる。
言葉が発せない。
言葉たちが涙をこみ上げてくる。
私を心配しないで。
とても苦しくなって、
涙がまたこぼれ出すから。

「私をほっておいて
私を独りにして
私の存在を忘れて
私が私に戻れるように
お願いだから
私を心配しないで。。。」

部屋の片隅で、
私はこの詩を綴りながら涙を堪える。
書く言葉たちは、
けっして私を苦しめたりしないから。
少しだけ気を晴らしてくれるだけ。
でも言葉たちは、この苦しみからは助けてくれない。
言葉たちは軽い鎮痛剤でしかないのだから。

あぁ、苦しいよ。
目尻がまた熱くなって、
眠気と寒気が私を襲うよ。
もしかして、もうすぐ私は壊れてしまうのかな。。。
ゼンマイの切れたお人形のように、
ガクッと止まって
地面に崩れ落ちるの。

今宵は曇り空。
綺麗な満月が見たかったな。。。
雨が空から降り注ぐ。
もしかして空も
訳の分からない涙を流して、
苦しんでいるのかな。。。

また涙が流れる。

「ねぇ、私を助けて。。。」