実験台


   
崩れてく
何の前触れもなく
天と地を結ぶ筋
誰が切り離した

落ちていく
罪のないものたち
底の見えない
深い深い空間
見下ろし
助けず、ただ眺めているのは誰だ。

消えていく
一緒にいたものたち
一つ、また一つと
真っ黒の闇に食べられて
だれもいない
自分ひとりだけ

どうすればいいのかわからない
ただ涙を流すだけで
誰に助けを求めればいいのか
誰を憎めばいいのか。。。

骨を折られて使えなくなった翼を懸命に羽ばたかせ
ぐるぐると紐で封じられた嘴で悲鳴を上げ
番号の書かれた足枷を震わせる

とても嫌な臭いが鼻を刺激しては
だんだんと熱が体中を覆う

どこからか人間の声がする。。。

下には気泡が噴き出す怪しい液体
さっきまで一緒にいたものたちが
液体の中でもがき苦しんでる
みんな皮膚がただれて
声にならない声をあげている

そうだ僕らは
人間たちの実験台だったんた。。。

僕らは何一つ助かるすべもなく
ただ人間の変わり身となって
死んでいった。。。




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