月光の夜


　　　
ろうそくの灯火　優しく照らす月の光
虫の音の囁きに　カタカタと揺れる扇風機の音
だんだんとくる眠気の気分と共に
だんだんと過ぎ行く夜の時と　近づいてくる日の出の時

“今夜はとても綺麗………”

私の部屋を支配するのは　黒と蒼と朱色だけ
あとは月夜を眺める私と　手に持つ紅色の紅茶
ちょっとした眠りの前のひと時

毎日やってくる夜のひと時
人々は眠りについて　光は月の光と灯火だけ
今夜は満月　水面に映る月が綺麗に揺れる

“今夜はいい夢が見れるのかしら―――”

灯るろうそくの火を消して　ベッドから眺める月夜
青い青い月光のスポットライトにあたっている様に
窓から差す月の光は寝ている私を照らす

目を閉じる
気持ちが安らいできて
私はゆっくりと眠りにおちる
月光が明るく照らす月夜の下で

“おやすみなさい………”